2023年12月 vol.265

2023年12月08日

 冬枯れの街にもいたる所でイルミネーションが灯り、師走の雑踏に彩を与えています。今年は皆様にとってどのような一年でしたか?恒例となりましたが、この一年を振り返ってみたいと思います。

 

 箱根駅伝では、駒澤大学が2年ぶり8度目となる総合優勝を果たし新年の幕が開きました。2月には日銀総裁に民間から植田和男氏が内定。海外では、トルコ・シリアでマグニチュード7.8の巨大地震が発生し多くの犠牲者を出しました。アメリカのバイデン大統領がウクライナを電撃訪問したのも2月のことでした。3月には夢と希望を乗せたH3ロケットが打ち上げに失敗、涙の会見が印象的でした。そんなうっぷんを晴らすかのように、野球のWBCでは侍ジャパンが躍動し、見事世界一の座を奪還しました。主力大谷選手の「憧れるのをやめましょう」は今年の新語・流行語にもノミネートされました。同じ月、岸田総理のウクライナ訪問も話題となりました。2月に現役を引退した車イステニスのレジェンド国枝慎吾さんには国民栄誉賞が授与されました。

 

 新年度に入り、選抜高校野球では山梨学院が初優勝を果たしました。その一方で、自衛隊機の墜落事故、猟銃発砲事件など痛ましい出来事が続きました。石川県能登地方を襲った震度6強の地震はゴールデンウィーク中のことでした。同じ5月にはG7広島サミットが開幕。昨今の政治テロをうけて、各国のVIPをはじめウクライナゼレンスキー大統領の来日に厳戒体制が敷かれたのです。新型コロナの5類移行に伴い我々の行動制限も解除され、インバウンドや観光需要のV字回復で日常を取り戻したのもこのころです。海の向こうイギリスでは、チャールズ国王の戴冠式が厳かな雰囲気の中執り行われ全世界に中継されました。将棋では藤井聡太棋士が3月の六冠に続き最年少名人の座を獲得、後に史上初の八冠を達成する快挙を遂げます。

 

 7月には中古車販売大手の一角ビッグモーター社の不正が発覚、企業体質が問われました。ボクシングでは井上尚弥選手が階級をスーパーバンタムに上げて臨んだ初戦で無敗王者フルトンを8回TKOで撃破し4階級制覇を達成、世界のボクシングファンの度肝を抜きました。早くも年末の統一戦が楽しみですが、二階級で4団体統一を果たせば史上二人目の快挙となります。8月には福島原発による処理水の海洋放出が始まり、風評や中国が輸入禁止を表明し漁業関係者からは落胆の声が寄せられています。日大アメフト部員の薬物所持問題は大きなインパクトを残しましたが、事態は後に廃部問題へと発展していきました。海外ではハワイマウイ島の大規模な山火事により多くの犠牲者を出し、街中が火の海と化すなど大きな爪痕を残しました。慶応高校の応援が物議をかもした夏の甲子園決勝でしたが、対する我らが宮城仙台育英高校は連覇の夢にあと一歩及びませんでした。9月には第二次岸田改造内閣が発足しましたが、支持率低迷からの起死回生の一手とはならず低空飛行が続いています。10月、前社長の性加害問題で世間を騒がせたジャニーズ事務所が新体制となりました。海外では、ハマスによるイスラエルへの大規模攻撃が口火となり今もなお緊張状態が続いています。11月には「アレ」が新語・流行語大賞ともなった阪神タイガースの38年ぶり日本一で大阪は熱狂の坩堝と化しました。そして、欠かせないのが今や全米で最も有名な日本人と言っても過言ではないでしょう!大谷選手が投打で活躍しアジア人初のホームラン王に輝き、自身2度目のMVPを獲得しました。去就にも注目です。

 

 各地で再開発が進む都心では日本一の高さを誇る麻布台ヒルズが開業、国際都市東京の勢いを象徴するかのような大規模施設にいよいよ息吹が注ぎ込まれました。

 

 駆け足で振り返りましたが、皆様にとって印象に残った出来事はありましたか?今年も残すところ20日あまり、更にどんなドラマが待っているのでしょうか・・・。自然災害に戦争やテロなど世界情勢は予断を許しません。国内では土地高・株高で富裕層が益々富む一方で、庶民は物価高に苦しみ、格差の構図が鮮明になりつつあります。そのさ中、国民感情を逆なでするかのように自民党派閥の政治資金問題が発覚、混乱は避けられそうにありません。

 

 こんな一年でしたが、懲りずにお付き合い下さりありがとうございました。2024年が皆様にとって最良の一年となることを心より祈念致します。