2022年1月 vol.242

2022年01月10日

年頭にあたり、謹んで新年のご挨拶を申し上げます。昨年は、幾度にも及ぶ新型コロナウィルス感染症拡大に伴う緊急事態宣言の発令で、日本経済は瀕死の状態に晒されることになりました。緊急事態宣言下において賛否渦巻く中開催された東京オリンピック・パラリンピックは、結果オーライではありましたが、新しい近代五輪の象徴として次世代に語り継がれることでしょう。この間、コロナ後進国と揶揄された我が国でしたが、ワクチンの普及が正にゲームチエンジャーとなり、今や世界でも類を見ないウィルスの封じ込めに成功した国となりました。科学的根拠が見つからない現状においては、奇跡と言うほかありません。

 

 さて、本年はオミクロン株の感染拡大の懸念こそあるものの、アフターコロナの新時代を予感させる一年になりそうです。干支である「寅」は、千里を往って千里を還ると形容される動物です。活力に満ち行動力のあるさまが景気にも反映されることを切に願います(水をさすようですが、株式市場の寅年の成績は良くありません)。その期待の表れか、実に8割以上の企業が景気拡大との予測を示しております。また、景気回復を予感させるかのごとく、昨年後半からのリベンジ消費に代表されるように、歳末商戦や初詣、初売りなど各地で一年前とは違う人出と賑わいを取り戻した様子が報じられております。

 

 一方で、半導体不足や資材、原料の高騰など、人々の暮らしと企業の業績を圧迫する懸念材料も表面化して参りました。そう遠くない将来、食料とエネルギーの奪い合いが世界を舞台に繰り広げられる事態が現実味を帯びて参りました。多くの資源を輸入に依存する我が国にとってもっとも注視すべき課題の一つです。これまで、資源最貧国である我が国の加工技術(もの作り)は、良いものを廉価で提供することでその優位性を維持してきたと言えます。しかし、新興国の台頭でその地位は揺るぎ、30年もの長きにわたりデフレからの脱却に苦しんできました。これからは、良いものに付加価値を付け、品質同様にマーケティングをより意識した戦略が求められます。その利益と消費の好循環こそが国家を豊かにする源になると信じております。

 

 ここで少しだけ当社の昨年を振り返りながら、本年の抱負をお話ししたいと思います。

昨年はコロナ禍ではありましたが、業務への影響は限定的で、賃貸・売買・仲介・管理の事業の4本柱は安定して推移しました。仲介では、福島、山形の近県での取引にも恵まれました。企画では、大手企業の事務所、倉庫、ドラッグストアの新築にも携わることができましたし、アパートマンション分野は、新築物件の供給と新規管理戸数を積み上げることに成功しました。これもひとえに皆様からの情報の賜物であり、この場をお借りして感謝申し上げます。

 

 本年は、コロナの回復に伴い、余暇の過ごし方や可処分所得の使い道が分散すると予測されます。したがいまして、住宅取得意欲は昨年より低下するのではないかと考えております。それでも、地価は高止まりが続くことが予想されますので、当社では仲介の機会減少分を自社分譲などで補えるよう物件の取得を積極的に行っております。また、各行が融資に再び前向きなアパートマンションなどの事業用不動産の供給や企画にも積極的に関わって参りたいと考えております。そして、2月には新社屋の着工が予定されており、年内の完成移転を目指しております。しかしながら、新社屋は念願ではありましたがゴールではありません。狭く古い事務所で、お客様とスタッフに不便をかけてきた長年の課題を解決したに過ぎず、これからがスタート台と考えております。本年は私が業界30年、社長就任20年、マックスホームとして社名10年の節目の年でもあります。この記念すべき年に新たなパートナーを迎え、新体制の構築、社業の更なる発展に取り組んで参る所存でございます。

 

 本年は次のMISSIONのもと皆様の資産活用をしっかりとサポートして参ります。皆様の益々のご繁栄を心より祈念致しまして新年の挨拶とさせて頂きます。

 

                                                   MISSION2022

我々は、創造と努力により新たな需要を喚起し、スピード感をもって優れた情報サービスを提供する。あらゆる局面で選ばれる企業となるため、顧客との信頼関係を絶えず構築すること。