2015年1月 vol.159

2015年01月10日

 平成27年の新春を迎え、謹んでご挨拶を申し上げます。今年は未年でありますが、ヒツジは群れをなして行動する習性があるため、家族の安泰を表し平和に暮らすとされているそうです。干支を象徴するように平和で穏やかな一年となることを願います。干支にちなんだ相場の格言としては「我慢の年」というのが一般的な見方だそうですが、昨年大きく上昇した株価や円安基調、更には政府が要請する賃上げ等はどのように推移するのでしょうか?


 昨年は消費増税のインパクトも大きかったと思います。増税以降腰折れは見られたものの、円安・株高を背景に大企業が経済のけん引役となり、日本経済にとっても復活の兆しを今年につなぐような一年間でありました。
 

 不動産業界は、都市部を中心に地価の回復が見られ、オリンピックを睨んだ大規模開発をはじめ、ファンド等が資産売却による含み益を元手に物件を買い進めるなど、地価押し上げの要因となっているように感じられます。仙台も例外ではありません。建築費高騰をしり目に各社が物件の取得に躍起となりました。震災後、何度かの相場の山谷がありましたが、局地的という点で言うと昨年がピーク、市場全体の活況という点で言うと一昨年あたりがピークだったように思えます。今年も局地的バブルはあるかもしれませんが、全体的にはそろそろ地価も調整局面に入るのではないでしょうか。少なくとも地元資本が現在の相場で勝負できないほどの価格水準に達しつつあるのは事実であります。
 

 宮城県内の自治体では、復興公営住宅の完成入居も始まり、徐々にではありますが被災者の方々の暮らしにも希望が見え始めてきました。仙台市内においては、年末に地下鉄東西線の開業が予定されており、大都市としての更なる飛躍が期待されております。
 

 前後しますが、当社にとっての昨年は、2月の復興ホテル開業を皮切りに、当社として2例目となるみやぎ生協様の新規店舗の開店が実現しました。加えて、自社新築店舗の供給に住宅地の開発供給や建売住宅の販売、そして賃貸の仲介・管理を中心に展開した一年となりました。市場全体は需要が活発だったにも関わらず、多くの会社が物件不足に泣かされるという状況下にありましたが、当社は物件確保の機会にも恵まれました。要因としては、長年多くのお客様に関わり、何事にも親身になり対応してきたことへの評価が実を結んだものと自負しております。賃貸では、物件不足は解消されたものの依然として高い入居率を維持しております。また、店舗や駐車場の借上げ物件を着実に増やした他、販売用不動産の仕入れにも積極的に取り組みました。一方で、人材不足による機会損失や、仕事の質の向上という点においては反省すべき点も多く、課題を痛感する場面にも直面しました。
 

 これらを踏まえ、今年は当社の4本の柱であります「仲介・管理・自社開発販売・サブリース」について次のような使命を描いております。賃貸仲介管理に関しては、既存物件の入居率向上を目指しながら、管理物件の付加価値の提案や資産活用のご提案を積極的に展開し、新築物件の供給にも取り組んで参ります。矛盾するようですが既存物件と新築物件は、情報の連携により必ず共存できます。売買仲介では昨年以上の数字の積み上げには物件の確保が第一と考え営業力の強化を図りつつ、単に数字を追うのではなく資産形成のお手伝いをさせて頂く上での延長線上に結果があると捉えております。昨年から取り組んできたプロジェクトの中には、今年から来年にかけいよいよ具現化する現場もございます。自社開発販売に関しましては、都市づくりという理想を追求しながら個性的な物件の提供と中長期的視野に立った大規模開発にも関与して行きたいと考えております。また、当社のサブリース物件に関しましては、既に新規施設開設に向けた準備も進んでおり、皆様の資産運営の一助になれればと思っております。
 

 今年も次のMISSIONのもと、皆様のお役にたてるよう社員一丸となって努力して参りますので、引き続きご愛顧を賜りますようお願い申し上げます。結びとなりますが皆様のご健勝を祈念し新年のご挨拶とさせて頂きます。
 


MISSION2015
目的達成のため、常に大局を睨み戦略的思考をもって挑戦すること。
凡事真剣徹底を心がけ、一歩前進の志を透徹させ目の前の努力を怠らない。
行動と結果が一致することを認識し、強い使命感のもと最大限の成果を獲得すること。