2013年7月 vol.141

2013年07月10日

 本格的な梅雨空が戻って参りましたが、灼熱の夏も目の前に迫っております。皆様の元気で梅雨空を吹き飛ばしましょう!


 海の向こうではCIA元職員による暴露問題に、米国での各国大使館に対する盗聴疑惑等、世界情勢を揺るがしかねないほどのニュースが飛び込んで参りました。国内では、富士山の世界文化遺産登録とうい嬉しいニュースが日本中を駆け巡りました。これまで、世界の中において観光資源をうまく活用できていない我が国の歯がゆい現状がありましたので、日本の象徴である富士山効果が観光立国日本としての新たな活路を見出すことに期待します。
 

 こうした最中、参院選の決戦の幕が切って落とされました。争点は様々ですが、国会におけるねじれ解消となるのか、決められない政治が続いてきただけに関心も高まります。争点のひとつに景気回復の副作用として早くも物価高が懸念されておりますが、以前も申しました通り、これは数か月前まで国民の多くが望んでいた姿であり、まだその過程に過ぎません。ついついマスコミが声高にあおるものですから困ったものです。テレビ各局がシャッター街と化した商店街に潜入し、商店主に問いかける場面を競うように放映しています。どの店主も口をそろえて「景気回復の実感はない」と答えています。その店構えたるや、そもそもお客様をお迎えするような状況にはなく、そこには工夫とか努力などは微塵も感じられません。そして、次に出てくる言葉は「国が悪い」の嘆き節。これらの多くは、すでに売れないことに慣れてしまい、それが習慣となり負け癖が染みついているのかもしれません。いつの間にか商売のコツさえも忘れてしまっているのです。しかし、世間を見渡せば不景気だというものですから、この境遇は自分だけではないはずと変な安心感に支配され、出来ない言い訳を探しては自分を納得させてきた。が、しかし、最近のアベノミクス効果で世間から浮いた話も聞こえはじめてくると、急に自分だけが乗り遅れるのではないかという不安感にあおられ、右往左往してしまう。20年間、日本をダメにしてきた魔物の正体です。
 

 仕事上、度々次のような経験をしては、その都度悔しい思いをしています。例えば、更地があったとします。色々と考えターゲティングを行い営業をかけるが成約に至らない。ところが、後から他社の手によって決まった現場を見て、「その手法があったか」と気付かされる。いつかは誰かの手によって必ず決まるものです。発想が乏しいと勝機を逸してしまいます。
 

 三人寄れば文殊の知恵とはよく言いますが、先日お客様と打ち合わせをしていた時のこと、中々良い知恵が生まれず手詰まり状態となっていました。私をはじめ、関係者はみんなその道のベテランです。それだけに頭が固くなっていたのかもしれません。すると、キャリアの短い一人が突破口を開きました。その発想たるや、我々経験者の先入観があっては生まれないものでした。きっかけは、常識に対する素朴な疑問です。その常識が常識である理由に疑問を呈したのです。あまりにも常識を重視するあまり、柔軟な発想に欠けていたのです。頭の中では非常識も必要です。
 

 最近、窓に貼ったり、吊り下げたりするタイプの虫よけを目にする機会がありませんか?具体的な販売個数などは全く分かりませんが、どこのご家庭でも見かけますので、おそらく相当なヒット商品だと思います。しかし、その成分や効果等は従来からのそれと大差はないものだと思います。メーカー側が新たな使い方を提案する形がヒットにつながっているのです。視点や発想をちょっと変えてみる。考える前に諦めてしまっていることが意外に多いものです。みんなが努力すれば眠っていた潜在需要は掘り起こされ、内需は必ず拡大します。